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2006年08月21日(月) 23時15分

若手宗教者が平和を議論 広島で青年世界大会が開幕京都新聞

平和や思いやりの大切さをつづった歌を合唱する来場者たち(21日、広島市・広島国際会議場)    京都市での第8回世界宗教者平和会議(WCRP)を前に、世界各地の若い宗教者たちが集い紛争解決や平和構築への糸口を探る「青年世界大会」が21日、広島市中区の広島国際会議場で開幕した。戦火が絶えない中東問題をテーマに、武力によらず、対話や他者を尊重する姿勢の大切さを訴えた。
 冷戦後、世界各地で相次ぐ民族や宗教の違いなどを背景にした紛争では、犠牲者に限らず、加害者やテロ報復者の多くを若者が占めている。このため暴力の連鎖を断ち切ろうと、同世代の宗教者による対話を今回初めてWCRPに合わせて試みることにした。
 開会式は和太鼓の演奏で始まった。世界約40カ国、約1800人の来場者を前に、庭野日鑛・WCRP日本委員会理事長が「宗教青年にとっての大志とは、国や民族、風習の違いを超え、すべての人の救いを目指すこと。それぞれの教えを深く掘り下げるなら行き着く」とエールを送り、全員で平和への願いを込めた歌を合唱した。
 続いてパレスチナ問題をめぐり、イラク国会議員ら男女6人がそれぞれの体験談を基に平和への糸口を発表した。爆弾テロで妹を失ったイスラエル人のエリック・エルハナン氏は「何人のパレスチナ人に仕返したところで妹は戻らず、わたし自身の悲しみも癒えない」と暴力の連鎖を断ち切ろうと呼びかけた。また中近東協会協議会のラゼック・シリアニ氏は「民主主義と安全な生活の確保には教育が重要。でも前提として正義を持って今の戦争状態を終わらせる必要がある」と強調した。
 最終日の25日に会場を京都市左京区の国立京都国際会館に移して4日間の議論を基にした「広島宣言」を採択。26日開幕する第8回WCRPに青年の意見を反映させる。
(京都新聞) - 8月21日23時15分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060821-00000052-kyt-l26