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大阪拘置所（大阪市都島区）の刑務官（３７）が、山口組系暴力団組長（６６）（暴力行為などの容疑で逮捕）側から現金や乗用車を受け取ったとされる疑惑で、大阪府警捜査２課は１９日午前、贈収賄容疑で刑務官と組長の取り調べを始めた。
容疑が固まり次第、逮捕する。
府警は、刑務官が金を受け取ったとされる時期に、３泊４日で東京ディズニーリゾート（ＴＤＲ）などに家族旅行に出かけ、ホテルなどに宿泊していたことを確認。「ディズニーランドへ行きたいと言うので小遣いをやった」と、組長が周囲に漏らしていた言葉を裏付ける事実とみて追及する。
調べでは、刑務官は主任看守で、同拘置所の舎房担任者を務めていた２００４年７月、別の脅迫事件で起訴され、拘置されていた組長に便宜を図った見返りとして、組長側から旅行代金約２０万円を支払ってもらったり、ＴＤＲのパスポート引換券を受け取ったりし、同１０月には、組長の知人女性が所有していた国産乗用車の提供を受けた疑いがもたれている。
府警によると、組長は同拘置所に収容中、弁護士以外との接見や手紙のやりとりを認められない「接見禁止」となっていた。
刑務官は、収容者の身の回りの世話に従事し、担当していた組長と２人きりになる機会も多かったといい、府警は、手紙の投函（とうかん）や携帯電話による外部との連絡などで、組長に便宜を図った可能性があるとみている。