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2006年08月17日(木) 00時00分

『還付金があります。ATM操作して』 税務署員を装う偽電話に注意を 東京新聞

 税務署員などと偽り、「税金の還付金があるから手続きするように」と現金をだまし取ろうとする不審な電話が、先月から県内で相次いでいる。今月上旬には、実際に富岡市内のお年寄りが百二十万円をだまし取られる詐欺被害にあったことが分かった。前橋税務署などは「不審な電話があったら、管轄する税務署に確認してほしい」と注意を呼び掛けている。 (石屋法道)

 手口は、最初の不審電話で金融機関の現金自動預払機(ATM)に行くよう指示。ATMの前で指定された電話番号に携帯電話で折り返し連絡すると、税金の還付金の手続きと偽って、ATMの操作を指示する。言われた通りに操作すると、逆に現金を見知らぬ口座に振り込み、だまし取られてしまう。

 富岡市内の七十代男性が今月上旬、現金百二十万円をだまし取られ、県警で詐欺事件として調べている。

 北関東と埼玉、新潟、長野県を管轄する関東信越国税局が把握する分だけで、同様の被害は八件約九百三十万円になるという。

 前橋税務署のまとめによると、同様の不審電話に対する問い合わせは、県内各税務署で七、八月(十四日現在)で計五十二件。七月十三−十四日に前橋で十六件、二十日に伊勢崎で十五件、二十四−二十五日に館林で十件など、特定の日時と場所に集中した。実際には問い合わせ以上に多くの不審電話があったとみられる。今月に入っても八日に前橋で六件、富岡で五件あり、九日には県消費生活センターにも三件の相談が寄せられた。

 不審電話では、連絡の折り返し先として、フリーダイヤルや市外局番03で始まる電話番号を指示することもあるが、同税務署は「フリーダイヤルは設置していない。所管する税務署以外から連絡することはまずない。ATMの手続きもない」とし、「不審電話があったら、相手が言った電話番号にかけ直さないで、税務署の番号を電話帳などで調べて確認の電話をしてほしい」と呼び掛けている。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/gnm/20060817/lcl_____gnm_____000.shtml