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2006年08月15日(火) 00時40分

ああ残業 昔ふろしき、今メール 過労相談が急増朝日新聞

 インターネットを活用し、帰宅後も会社の仕事を続ける「メール残業」の広がりへの懸念が、労働相談の現場で増している。かつての、書類を自宅に持ち帰る「ふろしき残業」より手間がかからないが、仕事と余暇の区別が一層つきにくくなる危険をはらむ。働き手が知らず知らずのうちに過労に追い込まれる可能性も指摘されている。

メールで「いつでもどこでも残業」

 「夫は、休日も自宅で仕事。寝る時も携帯電話を近くに置き、システムトラブルが起きないか、と常に心臓がドキドキしている」(40代のシステムエンジニアの妻)

 日本労働弁護団が6月に1日だけ実施した「残業・労働トラブルホットライン」にこんな相談が寄せられた。相談総数419件のうち、99件が長時間労働についてだった。「心配した家族がこっそり電話相談してくる例が多かった」という。

 小川英郎弁護士は「『添付ファイル残業』の悩みの相談がここ3〜4年で目立ち始めた」と指摘する。職場でやり残した仕事のファイルをメールで自宅のパソコンに送って帰宅後に作業したり、休日も携帯電話で心理的に拘束され続けたりするケースだ。

 厚生労働省は、日本経団連などの要望を受け、高年収者向けに働く時間を自ら決めて残業代をなくす「自律的労働制度」の導入を検討している。これに対し、連合などの労働団体は人員削減で1人当たりの仕事量が増えており、新制度がさらに長時間労働を助長しかねない、と反発している。

http://www.asahi.com/life/update/0815/002.html