2006年08月14日(月) 00時00分

道に捜査資料写真散乱 大阪府警署員 （東京新聞）

　大阪府警枚方署員が捜査資料の写真とネガが入った布袋を車から路上に落とし、散乱した写真三十四枚とネガ二本がなくなったことが分かった。

　傷害事件や不審火事件など捜査中のものがほとんどで、被害者の顔が写っているものもあるという。

　枚方署によると、十一日午後六時半ごろ、同署の中庭に止めた警察車両のトランクの上に、刑事課の鑑識係長（４１）が布袋を置き、敷地内の離れた場所で仕事をしていた。一時間後に刑事課の巡査部長が、府警本部に向かうためにこの車を使った。布袋には気付いていなかった。

　途中で落としたとみられ、十二日朝、枚方市内の国道１号で写真が落ちていると住民が一一〇番。写真は約三キロにわたり散乱していた。布袋には写真百六十二枚と写真のネガ七本が入っていたが、一部が見つかっていない。

　鑑識係長は車の上に置いた後、布袋のことを忘れていたという。

　同署の黒部次夫副署長は「今後は指導を徹底し再発防止を図りたい」と話している。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060814/eve_____sya_____004.shtml