2006年08月14日(月) 20時29分

北朝鮮産アサリ「中国産」と偽る　下関の卸業者ら逮捕（朝日新聞）

　山口県警は１４日、北朝鮮産のアサリを中国産と表示して販売したとして、同県下関市彦島西山町２丁目の水産物輸入卸売業「海商」取締役塚本耕三容疑者（３５）ら３容疑者を不正競争防止法違反（原産地などを誤認させる表示）などの疑いで逮捕した。いずれも容疑を認めているという。

　逮捕されたのはほかに、下関市細江新町の水産物輸入卸売業「関門交易」代表の椛島崇（３１）、社員の桐谷拓臣（３０）の両容疑者。

　調べでは、３容疑者は昨年１０月２８日〜１１月１１日ごろ、９回にわたって北朝鮮産アサリ約２３トンを「中国産アサリ貝」と販売納品書に記し、愛知県内の２業者に販売した疑い。３容疑者は昨年５月から約１年間、４１回にわたって約２２００トンの北朝鮮産アサリを輸入しているといい、余罪があるとみて調べている。関門交易の実質的な経営は海商が担っていたという。

　椛島容疑者は今年３月末、北朝鮮産アサリを中国産アサリと偽りＪＡＳ法に違反したとして、県から適正な表示をするよう指示されていた。

http://www.asahi.com/national/update/0814/SEB200608140005.html