2006年08月12日(土) 08時17分

＜ディスコ特区＞国に申請…音楽事業大手グループのディスコ（毎日新聞）

　音楽事業大手エイベックスグループのディスコ「ヴェルファーレ」（東京都港区）が、風俗営業適正化法による深夜営業の規制緩和と、午前中の営業規制をセットにした「ディスコ特区」を国に申請した。地元商店街も期待しており、同社の緒方仁子社長（４３）は国の構造改革特区制度の活用で「（港区）六本木をより安全で楽しめる街にしたい」と話している。
　風営適正化法はディスコなど風俗店の営業を原則午前０時から日の出まで禁止しているが、「多くの店が朝まで営業している」（警視庁麻布署）のが実態という。六本木は若者が集まる歓楽街で、朝になれば通学路にもなる。こうした特性を踏まえ、ヴェルファーレが地元の商店主らと意見交換したところ、通学・通勤時間帯の営業を疑問視する声が多く、特区を活用することになった。
　緒方社長の主張は「夜と朝を分けることで、それぞれの六本木を楽しんでもらえる」。六本木商店街振興組合の新保雅敏副理事長（５５）も「昼の営業を許可している現行法は、ビジネス街の側面も持つ六本木の実情に合っていない」と指摘する。内閣府への申請は６月で、結果は９月ごろ出る見通しだ。
　ただ、警察サイドは特区について「ディスコが犯罪の温床になりかねない」と難色を示しており、実現へのハードルは高そうだ。【小林多美子】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060812-00000012-mai-soci