悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年08月10日(木) 00時00分

韓国セックス教団、ラブシャワー手口明らかに…ZAKZAK

 「カルト教団に勧誘されてしまう理由の一つは、彼らが正体を隠して近づくこと。摂理は、本格的にスポーツや文化的なサークル活動を行っていて、正体を明かした後もサークル活動は続ける。また、ほかのカルトと比べても、正体を隠す期間が長かったり、相手によっては最後まで正体を明かさないケースもある。それがカムフラージュにもなる」

 こう解説するのは、カルト教団からの脱会支援のパイオニアで、日本脱カルト協会の前代表理事(現理事)でもある浅見定雄・東北学院大名誉教授。

 韓国の摂理脱会支援団体が行った記者会見に出席した渡辺博弁護士も「いまも韓国や日本で信者が増えている最大の理由は、彼らが正体を隠して近づくからです」と強調した。


 この会見には、韓国人の被害者女性2人と、日本の被害者女性のAさん(32)が出席。いずれも教祖の好みの背の高い細身の美女。そして、95年の入信から99年の脱会までに、チアリーダーのスカウトなどを装って熱心に勧誘をしていたAさんは、大学のキャンパスなどで駆使した手口を、こう打ち明けた。

 「できるだけ多くの人に声をかけます。きっかけは『何時ですか?』と聞いたり、大学で隣の席に座って『ノートを貸して』と言ったり、何でもいい。とにかく知り合いや友達を増やす。いいなと思った人には、こちらも色々と作戦を立てる。どんなことが好きで、何がしたいのか研究をして…。少しでも相手のために時間を割いて信頼を得ようとしました」

 ターゲットは「若いことが大事」で、女性は背の高い美人、男性は高学歴の相手を優先して狙っていたともいう。

 「同じ大学生でも1年生の方が、その人の“労働力”を長く得られる。美人や高学歴の方が、後でスカウトにも使える。勧誘の目的? その人を本当に救いたいと思ってました。1人でも多くの人が入れば、救われる人も増えると信じていた」

 そうした行為を、専門家は「ラブシャワー」などと呼び、カルトが人の心をつかむ常套(じようとう)手段と指摘。最初は相手をひたすら受け入れるのだ。

 カルトのワナに嵌りやすいタイプは明確ではなく、「100×100の法則」や「タイミングの法則」と名付けた傾向があり、誰でも陥る危険性があるとされる。

 「相手は100人に声をかけ1人と話ができて、話をした100人のうち1人が信者になればと考えている。日本人1億2000万人の1万分の1なら1万人以上になる。声をかけられた相手が、たまたま精神的にブルーな状態だったりしたときに、いい出会いだなどと思ってしまう」

 浅見氏によると、唯一カルトに取り込まれにくいタイプはチャランポランか、チャッカリ屋のタイプという。

 カルト教団が正体を明かす際は、信者候補を教会と呼ぶ施設や合宿などに誘い、参加者同士の横の会話を禁じたうえで、長時間をかけて洗脳教育を施すのが典型的なパターンだ。

 真剣に「おかしいと思うのは自分だけ?」などと思い従順な態度を続ける参加者は完全なカモで、「もうあきた」「ここちょっとおかしいんじゃない?」などと気軽に話せるタイプは、「(教団側から)帰ってくれといわれる」(浅見氏)。

 美人の娘や優秀な息子を持つ親は、チャランポランの大切さを教育すべきなのか…。

ZAKZAK 2006/08/10

http://www.zakzak.co.jp/top/2006_08/t2006081038.html