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2006年08月09日(水) 18時01分

インタビュー: 競争に敗れる金融機関も想定外でない=五味金融庁長官ロイター

 [東京 9日 ロイター] 五味金融庁長官は9日、ロイターとのインタビューで、地域金融機関について「競争で敗れる地域金融機関が出てくることは想定外ではない」と述べ、今後、地方金融機関の統合・再編もあり得るとの認識を示した。また、行政処分の決め方が不透明との批判に対しては、「一定の判定基準を持って考えており、恣意(しい)的にやっているわけではない」と反論した。
 インタビューの詳細は以下の通り。
 ──今年に入り、4月14日のアイフル<8515.T>をはじめ、三井住友銀行、中央青山監査法人、損害保険ジャパン<8755.T>、三井住友海上火災保険<8752.T>と、わずか2カ月の間に5法人に対し一部業務停止命令を出した。処分方針を変えたのか。
 「これまで処分対象としていなかったものを新たに処分対象にするといった方針変更をしたわけではない。春に大手金融機関・監査法人に対する処分が集中したのは、あくまで偶然だ。ただ、背景として、一昨年以前は金融の安定に行政リソースが最大限傾注されていたが、昨年あたりから市場の活力や公正取引を視点とした、裏を返せば利用者側からみた行政に変わってきたことがある。リソースが余分に投入されることになれば、それだけ念入りな調査や検査もできるようになる」
 ──ただ、金融業界の一部には行政処分の決め方が不透明との批判もある。
 「一定の判定基準を持って考えており、恣意的にやっているわけではない。考慮しているのは、1つが事案の重大性、次に事案の悪質性、それに反復性。そして最後に、昨今はこれがあるから処分が重くなったというべきもので、組織性だ。組織性というのはもちろん組織ぐるみで幹部が指示をしていたのは当然だが、そうでなくても経営者として当然行うべき経営管理をしていなかったために起こったということであれば、これも極めて重大だ。主にこの4つの着眼があり、これに事案を照らして処分を決めている」
 ──2006年度の年次経済財政報告(経済財政白書)に「各種の指標をみると日本におけるオーバーバンキングの可能性を示唆するものが多い」との記述がある。銀行はさらに統合・再編が必要か。
 「銀行の数が多いこと自体は、悪いことだとは思わない。また、過剰であるかどうかも一概には言えない。金融機関が持っている機能はさまざまで、特に地域金融機関はその地域が持っている特性と切り離して考えられないので、地域特性と同じ数だけ性格の違う地域金融機関が存在する。よって、一概に多いか少ないかを論ずることには意味はない」
 ──では、どういった視点で見ればいいのか。
 「必要とされている機能を果たしている金融機関がどれだけあるということが大事だ。個々の金融機関が求められる金融仲介機能やリスク管理機能を果たしているかどうかといった視点からモノを見ることが必要があって、この点では地域金融機関はまだまだ課題が多い」
 ──地域金融機関に求められるものは何か。
 「健全な競争をして、利用者の利便性を向上させて欲しい。その結果として競争で敗れる地域金融機関が出てくることは、想定外ではない。具体的にどこかの金融機関を念頭に置いているわけではないが、そうしたことは起こり得る話だ。利用者の期待に応えられない金融機関は円滑に退場してもらいたいし、求められているニーズをどの金融機関も果たしていないのであれば、そのニーズを果たすための金融機関が新たに参入することも大歓迎だ」
(ロイター) - 8月9日18時1分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060809-00000128-reu-bus_all