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2006年08月09日(水) 13時05分

振り込め詐欺:架空請求が急増 平均被害額350万円、アダルトサイト多く /群馬毎日新聞

 振り込め詐欺の流行手口が、年ごとに変わっている。04年は「おれおれ詐欺」、05年は「融資保証詐欺」が横行したが、今年はインターネットの有料サイトの利用料などをだまし取る架空請求詐欺の被害が急増している。県警捜査2課によると、6月までの上半期の振り込め詐欺全体の件数が前年同期比23件減の141件と減少する中、架空請求は同30件増の50件と激増し、被害総額も1億7100万円(同1億4400万円増)に膨らんでいる。
 同課が分類する振り込め詐欺の3形態(おれおれ、融資保証、架空請求)は昨年355件で、うち融資保証が176件でトップだったが、今年は上半期で56件と沈静化している。一方で架空請求が大幅に増加し、1件当たりの平均被害額も約350万円と深刻さを増している。
 架空請求は、はがきの督促状を勝手に送り付け、実際には利用していないネットの有料サイト利用料や通販代金の振り込みを求めるもので、「ほとんどはアダルトサイトの利用料だ」という。督促状には「債権回収センター」などの専門機関や裁判など司法関係を想起させる言葉を並べ、不安感をあおる手口を用いている。
 被害額が高額なのは、一度振り込んだ被害者が再び請求されると、また振り込むケースが多いためで、アダルトサイトの場合は「表ざたにしたくない」との心理から、疑問を抱いても振り込んでしまう例が少なくないという。
 こうした事態を受け、警察庁は7月、被害状況を調査。架空請求被害のあった全国59件の現金の送り先住所を列挙し、ホームページ(HP)で公開、注意喚起している。この住所は県警のHPでも見ることができる。
 県警捜査2課は架空請求詐欺グループの捜査に力を入れるとともに「身に覚えのない督促状が来たら、県消費生活センターや警察署に相談してほしい」と呼び掛けている。【伊澤拓也】

8月9日朝刊
(毎日新聞) - 8月9日13時5分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060809-00000115-mailo-l10