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2006年08月09日(水) 06時34分

社員の顔にたばこの火、消費者金融に賠償命令朝日新聞

 消費者金融「レタスカード」(本社・京都市中京区)の元取締役の男性(45)が、同社社長にたばこの火を押しつけられたり不当に叱責(しっせき)されたりしたとして、同社に約6200万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が8日、京都地裁であった。田中義則裁判官は「叱責などの精神的な苦痛で、男性のうつ病が慢性化した」として同社に慰謝料など670万円の賠償を命じた。

 判決によると、男性は同社の取締役だった03年10月ごろから、社長に「なめとんのか」「ぼけ」などと言われるようになった。同12月の同社役員の食事会では、社長から左ほおにたばこを押しつけられて水ぶくれができるやけどを負った。

 また、男性は04年2月、部下の休暇を認めた理由を答えられなかったことから、社長に叱責され2階級下の管理部次長に降格になった。同6月に慢性的なうつ病を理由に休職。昨年4月に退職した。

 同社社長は証人尋問で「たばこは偶然当たった」と証言。しかし判決で田中裁判官は、医師の証言などから「やけどは偶然とは考えられず、男性をよく思っていなかった社長が故意に押しつけた」とし、300万円の賠償を認定した。叱責については、相手の人格を傷つける言葉遣いで頻繁に叱責すれば、上司であっても不法行為に当たるとした。

 原告の男性は休職中の04年12月、やけどを負わされたとして社長を傷害容疑で告訴し、京都府警が今年7月、京都地検に書類送検している。

 レタスカードは昨年3月末現在の従業員約150人。京都、大阪、兵庫各府県や四国などに計44店舗(今年3月現在)がある。同社総務部は「判決内容は不本意なので、控訴を検討したい」としている。

http://www.asahi.com/national/update/0809/OSK200608080213.html