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2006年08月07日(月) 21時15分

「摂理」女性元信者、「被害は氷山の一角」 3人が会見朝日新聞

 カルト集団「摂理」の鄭明析(チョン・ミョンソク)教祖(61)=強姦(ごうかん)容疑で国際手配=から、性的暴行を受けたと訴える日韓の元女性信者3人が7日、東京都内で記者会見を開いた。女性らは「表面化している被害は氷山の一角にすぎない」と指摘し、「教祖を捕まえるため、力を貸してほしい」と呼びかけた。鄭教祖による一連の性的暴行問題で、被害者の女性が記者会見したのは初めて。

 日本人女性(32)は95年、渡航先の韓国で、鄭教祖からわいせつ行為を受けた。鄭教祖を相手に韓国で起こした損害賠償訴訟は一、二審とも勝訴し、最高裁で係争中だ。「日本でもひどい被害を受けた人がいっぱいいる。(何らかの形で教祖を)訴えていくことが必要」と説いた。

 98年に入信した韓国人女性(27)は今年4月、教祖の潜伏先だった中国・鞍山で性的暴行を受けた。教祖の邸宅では、30人以上の日本人を目撃したという。「日本人は3班に分かれ行動していた。1班が性的暴行を受けると、新たな1班がまた派遣されてくる、と聞いた」と話した。

 03年2月、香港で乱暴されたという韓国人女性(23)も「来日したのは少しでも広く実態を知らせるため」と述べ、「必要なのは皆さんの勇気。刑事告発に踏み切って」と訴えた。

 会見には、韓国から来日した脱会者団体「エクソダス」の関係者も同席した。金度亨(キム・ドヒョン)代表は「被害者がこれ以上増えないよう、日本の皆さんと連帯し、反社会的集団『摂理』を追いつめたい」と話した。

http://www.asahi.com/national/update/0807/OSK200608070181.html