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2006年08月07日(月) 23時22分

パロマ事故、発売直後の製品に集中 その後設計変更朝日新聞

 パロマ工業製のガス瞬間湯沸かし器で一酸化炭素中毒事故が相次いだ問題で、同社が製造時期を把握する24件の事故のうち21件は、発売直後の81年〜82年前半に製造された製品で起きていたことが分かった。事故を招いた不正改造の引き金とされる、はんだ割れの不具合が多発していた時期にあたる。同社ははんだ割れ防止のため82年4月下旬に製品の一部を改良したが、その後の製品では事故はほとんど起きていなかった。

 同社は7日、経済産業省の求めで追加の事故調査報告書を提出。この中で、事故を起こした個別の製品の製造時期を初めて明らかにした。

 報告書によると、同社が把握する28件の事故のうち、原因となった製品の製造時期が24件で判明したが、その時期は81年13件、82年1〜4月が7件、82年6月が1件、84年が2件、86年が1件と偏りがあった。

 24件の事故のうち、不正改造による事故は13件、死亡事故は11件で、すべて82年6月までの製品だった。

 問題の製品は80年に製造が始まって間もなく、部品のはんだが割れる不具合が相次ぎ、同社は82年4月下旬にはんだの量を増やす改良をした。ただ、改良以前の製品については、リコールなどの措置は行っていなかったという。

 はんだ割れが事故の遠因となったことをうかがわせる形だが、同社は「器具の欠陥とはいえない」と責任を否定している。

http://www.asahi.com/national/update/0807/NGY200608070008.html