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2006年08月06日(日) 11時13分

セルフ式、ガソリン漏れ相次ぐ 業界が対策検討朝日新聞

 原油高を背景に急増するセルフ式のガソリンスタンド。それにつれて給油中のガソリン漏れが目立っており、安全面から懸念が出ている。重大な事故はまだ起きていないが、石油、自動車メーカーなどの関係業界団体は利用者への啓発や給油しやすいノズルや給油口の形状を研究するなどの対策を検討し始めた。

利用者が自分で給油ノズルを操作するセルフ式ガソリンスタンド。原油高で店舗数が急増している=東京都練馬区で

セルフ式給油所数の推移

 石油元売り会社で作る石油連盟など関係4団体が先月末にまとめた「ガソリン吹きこぼれに関する実態調査」によると、通常のスタンド(回答2015店)で78%だった「漏れ」の比率がセルフ式(回答440店)では96%もあった。

 原因(複数回答)は主に利用者の操作上の問題で98%。満タン時に自動停止する機能を無視し、「つぎ足し」給油することや、よそ見などの不注意が多い。次いで、高級車などで給油口にノズルを差し込みにくい形状があるなど、車体や器具の問題が80%。利用者が落として破損したノズルの誤作動なども58%あった。

 東京都練馬区にある新日本石油系列のセルフ式スタンドでも、給油口が低くて操作しにくいトラックなどで漏れが時々あるという。店員は「ノズルを給油口の奥まで入れると漏れは起きない。ただ、差し込みにくい車があるのは確かで、店員が入れる時は車種によって注意していた」と話す。

 ガソリンスタンドで作る全国石油商業組合連合会は今月、つぎ足し給油の中止などを呼びかけるポスターを作製して店頭に配布する。石油連盟も各社の系列給油所に対し、ノズルの点検など機器の安全管理を徹底させる方針だ。また、日本自動車工業会と日本ガソリン計量機工業会も、給油口とノズルの相性の問題など、技術的な面からの対策を検討し始めた。

 セルフ式は通常のスタンドよりガソリン1リットル当たりの価格が2〜3円程度安い。原油高もあって増加が続いており、今年3月末で全国のスタンド数の1割にあたる約5000カ所に達した。

http://www.asahi.com/life/update/0806/004.html