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2006年08月01日(火) 09時11分

隠したはずの個人情報丸見え 千葉市教委のホームページ朝日新聞

 千葉市教育委員会のホームページ(HP)で、情報公開請求者の氏名や住所、休職教諭の病名といった個人情報などが閲覧できる状態になっていたことが、31日わかった。市教委は同日、HPから関連部分を削除した。

 問題があったのは、「PDF」と呼ばれる電子文書形式で公開されていた教育委員会の会議録。委員や職員の発言のうち、個人情報などは黒く「墨塗り」をして表面上は隠されていた。だが、文書自体には元のデータが残っており、ある操作をすることで、読むことができた。ワープロソフトで作った会議録を、「PDF」形式に変換する際、消すべき部分をそのままにしたとみられる。

 朝日新聞社が、HPに掲載された01年1月〜05年8月の70回分の会議録を調べたところ、墨塗り部分の元データが消えていなかった会議録は、少なくとも9回分あった。

 閲覧できた主な情報は、情報公開請求者の住所と氏名▽病気で休職する2人の教諭の具体的な病名▽処分される教諭の生年月日や住所など。児童にわいせつ行為をした教諭の処分を議論した会議録では、行為の細かい内容のほか、被害児童の小学校名や所属クラブ名、クラブ内での役割などもわかるようになっていた。

 市教委は7月19日、下着を盗んだとして懲戒免職にした教諭を匿名で発表。その理由として「被害者の意向」とうそをついて、「プライバシーを守るため」と強調し、批判を浴びた。

 市教委の大野湊・教育総務部長は「心からおわび申し上げる。原因を早急に解明し、今後は起こらないよう万全の注意を払う」と話した。

http://www.asahi.com/national/update/0801/TKY200607310620.html