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2006年07月31日(月) 09時03分

不正クリック訴訟、裁判所が Google の和解案を正式承認japan.internet.com

広告主が Google ( NASDAQ:GOOG ) を不正クリック問題で提訴していた裁判で、米国アーカンソー州の裁判所は27日、和解案に最終承認を与えた。

同和解案では、自社広告への不正なクリックによる料金を不当に請求されたと主張する広告主に対し、Google は6000万ドル分のクレジットと弁護士報酬3000万ドルの合計9000万ドルを負担することになっている。

このクレジットは、Google に広告を新規出稿する際に利用でき、実質的には Google に還元されるものだ。弁護士報酬は、クレジットではなく現金で支払う。

この訴訟は2005年2月、贈答品販売の Lane’sGiftsandCollectibles と私立探偵会社の CaulfieldInvestigations が原告となって、Google をはじめ、 Yahoo! ( NASDAQ:YHOO )、 TimeWarner ( NYSE:TWX )、および Time Warner の子会社 America Online (今年4月に AOL に改称) と Netscape などを相手取り、アーカンソー州で 提訴 したものだ。

アーカンソー州巡回裁判所の Joe E. Griffin 判事は今回の判決の中で、 和解案 (PDF ファイル) について、公正かつ妥当で原告全員にとって適切なものと述べた。

Google の法務顧問 Nicole Wong 氏は、同社の 公式Blog で、Google は Griffin 判事の和解案承認に満足していると述べるとともに、次のように記している。

「当社は、今後も不正クリックを効果的に封じ込め、広告主に優れた投資利益率 (ROI) を提供する」

国際法律事務所 Bryan Cave LLP の消費者保護/プライバシ/インターネット担当弁護士 Joseph W. Sanscrainte 氏は、今回の和解案承認について、Google は軽い負担で訴訟を乗り切ったと指摘している。

「Google の企業規模と賠償能力から見ると、9000万ドルは少額だ。その上、これを全額支払うのではなく、6000万ドルは原告が同社に広告を掲載する際に利用できるクレジットとなっている」と Sanscrainte 氏は述べた。



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(japan.internet.com) - 7月31日9時3分更新

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