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2006年07月29日(土) 00時00分

キッズケータイ テークオフ注意 居場所確認機能 自動で電源ON 東京新聞

 防犯ブザーや位置通知などの防犯機能でヒット商品になった、NTTドコモの子供向け携帯電話「キッズケータイ SA800i」が、航空会社には“警戒対象”になっている。知らない間に、機内で電源が入っている可能性があるためだ。

 電源が切られてしまっても保護者が子供の居場所を確認できるよう、一定時間ごとに自動で電源が入る機能がついているのが原因。完全に電源を切るには、暗証番号を入力する必要がある。

 暗証番号が分からず、実際に遅れが出たケースも。夏休みで子供の乗客も増えるため、全日空は「電源は完全に切って」と呼び掛けを始めた。

 全日空によると、今月、広島空港から一人で搭乗した子供が、キッズケータイを持っていることに客室乗務員が気づいた。見送りに来ていた父親を館内放送で呼び出し、暗証番号を入力してもらうまでの間、出発が十二分遅れてしまった。

 三月には、親子連れがキッズケータイを持って搭乗しようとしたが、だれも暗証番号が分からず、結局大阪空港に預け、搭乗したという。

 防犯機能を維持するため、バッテリーは特殊な工具がなければ外せない。このため全日空は、ホームページなどでの呼び掛けを始めた。子供が一人で乗る際には、自動で電源が入る機能自体を外すよう求める。

 航空法などの規定で、航空機内では携帯電話の電源は切らなくてはならない。同社は「航空機の計器に影響が出るおそれがあるので、ぜひ協力を」と話している。

 キッズケータイ NTTドコモが3月に発売した子供向けの携帯電話。三洋電機製。背面にあるスイッチを引き上げると大音量でブザーが鳴ったり、位置情報サービスに加入すれば子どもの居場所をメールで通知する機能が注目を集め、6月末までに約17万台を売るヒット商品になった。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060729/eve_____sya_____001.shtml