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2006年07月28日(金) 16時18分

「口座開設屋」8人逮捕 振り込め詐欺、被害者自殺で発覚 大阪府警産経新聞

 融資保証金詐欺など「振り込め詐欺」に悪用するため銀行に架空口座を開設したとして、大阪府警捜査2課と池田署が詐欺や有印私文書偽造・同行使容疑などで東京都や神奈川、埼玉県の男8人を逮捕していたことが28日、わかった。詐欺被害にあったとみられる男性の自殺から不審な口座の存在が発覚、8人の犯行を割り出した。府警は、8人が振込口座を調達するいわゆる「口座屋」で、背後に男性を自殺に追い込んだ詐欺集団の存在があるとみて、捜査を進めている。
 逮捕されたのは川崎市高津区下野毛、露天商、吉田義光容疑者(32)、同、塗装工、竹内針字容疑者(27)ら19歳の少年を含む計8人。
 調べでは、8人は平成17年9月、他人名義の健康保険証を悪用して、大手銀行などに計4口座を不正に開設、通帳やキャッシュカードをだまし取った疑い。4口座には約40人から計1100万円以上の入金があり、府警は大半が振り込め詐欺の被害者からの入金とみている。
 このうち、500万円以上を振り込んでいた50代の男性は昨年11月、大阪府池田市内の公園で自殺。複数の消費者金融から借金を抱えていたといい、遺書を元にした捜査などから、「借金のデータを帳消しにする」などとだまして金を振り込ませる「融資保証金詐欺」の被害者だったことが判明した。
 関係者によると、男性は電話での指示に従い、吉田容疑者らが開設した4口座にそれぞれ現金を振り込み。しかし、借金は減らないばかりか、自宅や勤め先にまで、債務データを削除するという勧誘や借金返済を迫る電話がかかり続けたという。府警はこの男性が金を振り込んだ口座を中心に捜査を進め、8容疑者を割り出した。
 振り込め詐欺は、犯行が発覚しても捜査の手が及ばないよう、電話係、口座開設や振込金の回収係など細かく分業され巧妙化が進んでいる。府警では8容疑者がキャッシュカードを何者かに譲り渡した経緯などを捜査し、振り込め詐欺の全容解明を進める。
(産経新聞) - 7月28日16時18分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060728-00000016-san-soci