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2006年07月24日(月) 17時30分

JRのネット予約でトラブル続出 他社で切符受け取れず朝日新聞

 予約した切符が受け取れない——。JR各社のインターネット予約サービスをめぐり、こんなトラブルが絶えない。JR他社の切符が予約できるのに、受取場所は自社の駅にほぼ限られているためだ。改善には各社の連携が不可欠だが、動きは鈍い。夏休みに利用する人は注意しないと、旅が台無しになる恐れもある。

JRのインターネット予約の違い

 「窓口で切符が受け取れないと言われた。どうすればいいのか」。さいたま市のJR東日本「えきねっとサポートセンター」には、こんな電話がしばしばかかる。東海道・山陽新幹線の利用者からが多い。

 東京都世田谷区の団体職員の女性(28)は、出張帰りに予約した「名古屋→東京」の新幹線の切符が名古屋駅で受け取れず、買い直した。女性は「席は取れていたはずなのに、なぜ」。

 「えきねっと」はJR東日本が00年に始めた予約サービス。パソコンからは全国のJR線、携帯電話では九州を除くすべての新幹線と首都圏の一部の特急の指定席が予約できる。約170万人の会員がおり、1日平均1万件弱の予約がある。

 ただ、東海道・山陽新幹線など他のJRの列車を予約した場合には、あらかじめJR東日本の駅で切符を発券して持っておく必要がある。

 JR東海の名古屋駅やJR西日本の新大阪駅では受け取りは不可能だ。発券を忘れてきた人は電話などで「えきねっと」の予約をいったん取り消し、切符を買い直さなくてはならない。

 乗車当日に取り消すと料金の3割のキャンセル料がかかる。予約時で購入契約が成立しているため、取り消しを忘れると全額請求されてしまう。

 JR東日本はパソコン・携帯の予約手続きの画面に「他社の駅では受け取れません」と繰り返し表示して利用者に注意を呼びかけてきた。

 だが、「どこが他社の駅かなんて知るか、とよくしかられる」とサポートセンターの元職員。この春にも月10件程度の苦情が寄せられた。このため7月初めから、JR東日本のエリア図を予約前の画面に載せるなど、表示をさらに見直した。

 JR九州の予約サービスも博多—東京間の東海道・山陽新幹線が予約できるのに、東京や名古屋圏では発券できない。

 JR西日本と東海は22日から、両社発行のクレジットカードの一部会員に限り、どちらの社の主要駅でも東海道、山陽新幹線の切符が発券できるサービスを始めた。JR西の会員は、東京や名古屋駅でやっと受け取れるようになった。

 しかし、JR東日本のえきねっとは西日本や東海とまったく別のシステム。他社の駅で切符を受け取れるよう改善する計画はないという。

http://www.asahi.com/life/update/0724/007.html