悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年07月23日(日) 03時12分

外国為替証拠金取引 苦情減り投資熱 規制強化1年朝日新聞

 強引な勧誘やリスクの説明不足などで投資家と運用業者のトラブルが頻発した「外国為替証拠金取引」。1年前、社会問題化を機に規制が強化されたが、これを境に苦情が減り、取引も増加している。悪質な運用業者が廃業に追い込まれ、民間調査会社は業者数が1年で3分の1に減ったと推計している。逆に市場規模は3割拡大。この取引に目を向ける投資家がじわりと増えているようだ。

 昨年7月の規制強化では、取引業者は金融庁への登録を義務づけられたり、電話や訪問での勧誘が禁止されたりした。

 国民生活センターに寄せられたこの取引の苦情件数は、今年度は今月21日までで95件。前年同時期の約523件から5分の1以下に減った。00年度に4件だった苦情は、05年度には3000件を突破していた。

 規制前に契約した投資家から「業者が倒産して連絡が取れない」「承諾無く勝手に売買されて大損した」といった苦情がまだ寄せられている。だが、「規制後の新規客からの苦情はほとんどなくなった。規制の効果が出ているようだ」と同センターの職員はいう。

     ◇

 〈キーワード:外国為替証拠金取引〉 投資家が預けた証拠金の数十倍の外国通貨が運用できる投機性の高い取引。5万円の証拠金を預け、1ドル=100円のときに1万ドルを運用。1ドル=110円の円安になれば10万円の利益だが、1ドル=90円の円高になれば10万円の損で元手も失われる。24時間取引でき、外貨預金より手数料は割安。円高が進むとみれば外貨の売りから取引できる利点もある。

http://www.asahi.com/business/update/0723/002.html