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2006年07月20日(木) 00時18分

<パロマ事故>95年と97年、同じマンションで2人死亡毎日新聞

 パロマ工業製の瞬間湯沸かし器による一酸化炭素中毒事故で、大阪市阿倍野区のワンルームマンション(4階建て)で95年と97年に、男性2人が瞬間湯沸かし器による一酸化炭素中毒で死亡していたことが分かった。同社によると、同じ建物内で複数の死亡事故が確認されたのは初めて。同社は、97年の事故は「不正改造が原因」と発表していたが、95年の事故は把握しておらず、報道を見た遺族が、大阪府警阿倍野署や同社に説明を求めて明らかになった。同社総務部は「現在詳細を調査中」としている。
 同署などによると、95年の事故は12月6日に発生。マンション1階に住んでいた調理師の男性(当時22歳)が風呂場で倒れているのが見つかった。死因は急性一酸化炭素中毒だった。当時の捜査報告書では、発見時、湯沸かし器は点火状態だったが、火は付いておらず、ガスが部屋中に充満していた。報告書に、湯沸かし器の故障・欠陥を指摘する記載はなく、火が消えた原因は不明。男性は不完全燃焼による排ガスで中毒死したとみられる。機種についての記録はないという。
 一方、同社が発表している97年の事故は8月30日に発生。同署によると、2階に住む別の料理店勤務の調理師見習の男性(同20歳)が一酸化炭素中毒死した。同署は業務上過失致死容疑で捜査し、湯沸かし器を鑑定に出すなどしていたが、関係者の立件は見送られた。詳細は書類が残っていないため不明という。
 同社総務部は「95年の死亡事故については一切把握していなかった。記録もなく、警察に照会するなど現在、詳細について調査している」としている。
 マンションに住む60代の男性は「3年前に引っ越してきた。設置してあるパロマの湯沸かし器は古くはないが、このマンションで2件も続いていたとは恐ろしい」と話していた。【小林慎、隅俊之】
(毎日新聞) - 7月20日0時18分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060719-00000126-mai-soci