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2006年07月19日(水) 03時06分

<不正改造>「パロマ講習会で習った」…元業者証言 苫小牧毎日新聞

 92年4月に札幌市で2人が死亡した事故の損害賠償訴訟で、パロマ製品の修理をする「パロマサービスショップ」を北海道苫小牧地区で経営していた元業者が、被告側弁護士に対し、「(不正改造は)パロマの講習会で教えられた」と証言していたことが、札幌高裁の裁判記録などで分かった。しかし、パロマ側は「改造を絶対に行ってはいけないと指導していた」と証言を否定し、判決はこの点に触れなかった。
 この訴訟は、遺族側がパロマと取り付け業者らを相手取って損害賠償を請求した。証言した業者は75〜87年まで同ショップを経営。札幌市の事故とは無関係だったが、87年に苫小牧市で2人が死亡、3人が軽症を負った事故で、安全装置が作動しないように不正改造をしていたとして、関連証言をした。
 ◇パロマは否定
 この業者は98年2月、取り付け業者の弁護士に対し「メーカーの指導なしに、サービスショップレベルの知識でこんな改造は出来ない。パロマ札幌営業所は年に2、3回、サービスショップを集めて講習会を開催していた。(動作制御をする)コントロールボックスの故障が多かったことから、講習会で応急措置として(安全装置を作動させない)バイパスを教えられた記憶がある」と証言し、証拠提出された。
 また、不正改造を行った動機について、この業者は「パロマの(事故機の一つの)PH—101Fなどはクレームが多かった。修理にはコントロールボックスの交換が必要だったが、パロマの製造が間に合わず改造で急場をしのいでいた」とし、「パロマはこのように応急措置をしていることを苫小牧事故以前から知っていたが、何もしなかった」と指摘した。
 この業者は18日、毎日新聞の取材に「自分個人でそれだけの改造の技量はないので出来なかった。こうすれば出来るよ、という話はあった」と改めて証言した。しかし、「今は誰から聞いたのかははっきり覚えていない」と、パロマの講習会かどうか明言しなかった。【真野森作、佐野優】
(毎日新聞) - 7月19日3時6分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060719-00000015-mai-soci