悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年07月19日(水) 17時13分

パロマ事故 東京の大学生CO中毒死、警視庁が再現実験毎日新聞

拡大写真
パロマ湯沸かし器の事故で再現実験が行われている、死亡した上嶋浩幸さんの自宅=東京都港区南麻布で19日午前11時9分、手塚耕一郎写す    東京都港区南麻布のマンションで05年11月、パロマ工業製瞬間湯沸かし器を使用した大学1年生、上嶋浩幸さん(当時18歳)が一酸化炭素(CO)中毒死した事故で、湯沸かし器の安全装置が改造されていたことが、警視庁捜査1課の調べで分かった。同課は19日午前、事故現場で再現実験を開始。事故と改造の因果関係などを調べている。
 調べでは、上嶋さんは05年11月28日午後11時すぎ、自宅の布団の上で倒れているのを姉に発見された。既にCO中毒で死亡していた。電源が抜け排気ファンが作動しない状態だった。本来はファンが作動しない場合、安全装置が働きガスの供給が停止する構造だが、同課の鑑定で、安全装置の二つの端子に別個に接続する2本のリード線が一方の端子だけに接続され、安全装置が作動しない状態になっていた。当時の現場検証で、正常時の400倍の濃度のCOが検出されたという。
 同月27日夕、宿泊していた兄(25)がシャワーを浴びようとしたが湯が出ず、同日午後11時ごろ、兄は体調の異変に気付いた。このころ既にCOが発生していた可能性が強い。兄は歩行が困難になるほど体調を崩し、28日午前、病院で治療を受けた。出掛ける際、上嶋さんに声を掛けたが応答はなかったという。上嶋さんは行政解剖の結果、兄が不在だった午前11時ごろ死亡したとみられる。兄はCO中毒の疑いで約1カ月半入院した。
 上嶋さん宅の湯沸かし器を修理した港区の業者は、毎日新聞の取材に「不正改造することはあり得ない。20年以上前から改造しないようにという指示がメーカーから出ており、社内の会議でも社員に指導してきた」と話している。【宮川裕章、鈴木泰広】
(毎日新聞) - 7月19日17時13分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060719-00000018-maip-soci