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2006年07月19日(水) 06時10分

昨秋のパロマ器死亡事故も改造原因 警視庁捜査朝日新聞

 東京都港区南麻布3丁目のアパートで昨年11月、大学生上嶋浩幸さん(当時18)が、パロマ工業製ガス瞬間湯沸かし器の不完全燃焼で一酸化炭素(CO)中毒死した事故で、湯沸かし器の安全装置が改造されていたことが警視庁の調べで分かった。検証の結果、基準濃度の400倍に当たるCOが検出されており、同庁は業務上過失致死傷の疑いで捜査に着手。19日にも現場で燃焼実験を行い、当時の状況を再現し、改造と多量のCO発生の因果関係を調べる。

 この事故は、パロマ工業が明らかにした27件のうち、業務上過失致死傷罪の公訴時効(5年)にかからない唯一の事例。

 捜査1課の調べなどによると、上嶋さんの部屋の湯沸かし器は、発見時には電源プラグが外れた状態だったという。直前には、この部屋に泊まった上嶋さんの兄(25)がCO中毒とみられる症状で病院に運ばれた。

 この湯沸かし器には、プラグが外れるなどして排気ファンが動かなくなると、ガス供給が遮断される安全装置がついている。しかし実際には、ファンが回らなくてもガスが流れるよう改造された疑いが強いとみられる。

 この結果、ファンが回らない状態だったにもかかわらず、湯沸かし器にガスが流れて不完全燃焼を起こしたとみられる。

 一方、南麻布の湯沸かし器の修理を担当したパロマの協力業者が、96年3月に男性(当時21)が死亡しているのが見つかった同区赤坂2丁目のマンションについても修理を担当していたことが分かった。業者は、朝日新聞の取材に「不正改造はあり得ない」と関与を否定しており、同課はだれが改造したかについても調べる。

http://www.asahi.com/national/update/0719/TKY200607180701.html