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2006年07月18日(火) 00時00分

【関連】訪問の兄も前夜中毒症状 業過致死の疑いも 東京新聞

 パロマ工業(名古屋市)が製造したガス湯沸かし器の一酸化炭素(CO)中毒事故に絡み、昨年十一月に起きた東京都港区の男子学生=当時(18)=の死亡事故で、学生の遺体の発見前夜から、同じ部屋に居合わせた実兄も中毒症状を訴えていたことが十七日、分かった。事故当時、湯沸かし器の電源プラグがコンセントから外れ、排気ファンが作動しない状態だった。不完全燃焼を防ぐ安全装置の改造が確認されており、警視庁捜査一課は、業務上過失致死の疑いもあるとみて調べている。 

 死亡したのは、港区南麻布のマンション一階に住んでいた私立大学一年上嶋浩幸さん。調べでは、昨年十一月二十八日深夜、布団の中で倒れている浩幸さんを上階に住む姉が発見。既に死亡しており、行政解剖の結果、死因は高濃度のCO中毒と判明した。

 この前日の二十七日夜、遊びに来ていた兄がシャワーを浴びようとしたが湯が出ないため、湯沸かし器を確認しようとしたところ、突然眠気に襲われた。その後両足が激しく痛み始め、翌日朝病院に駆け込んだ。COの中毒症状だったことは後日の診断結果で分かり、死に至る危険もあったという。

 浩幸さんの死亡は二十八日午前十一時ごろとみられる。兄はCOと気付かず病院に向かう前、浩幸さんに声を掛けたが、返事はなかったという。

 「ゲームのプログラマーになりたい」と周囲に語っていた浩幸さん。父正人さん(56)は本紙の取材に「それまでもコンセントから抜けることはあったが、危険だとはまったく考えていなかった。パロマ側がもっと早く公表していれば、注意できたのに」と無念さをにじませた。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060718/mng_____sya_____012.shtml