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2006年07月17日(月) 01時51分

<パロマ事故>系列会社が不正改造、87年時点で把握毎日新聞

 パロマ工業(名古屋市)製瞬間湯沸かし器の死亡事故問題で、安全装置が作動しないようにする不正改造を同社製品の修理を請け負うパロマサービスショップが行い、パロマ工業の親会社のパロマはこの事実を少なくとも87年に把握していたことが分かった。同社の小林弘明社長は14日の会見で「誰が不正改造したのか分からない」と述べ、「不正改造を最初に確認したのは91年」と発表していた。
 92年に札幌市で2人が死亡した事故を巡り、遺族がパロマなどを相手取って起こした損害賠償訴訟の札幌高裁判決(02年2月)で「同種事故の発生とパロマの対応」として、この訴訟前に起きた同種の事故に関する記載があった。
 それによると、87年1月に北海道苫小牧市のアパートで2人が死亡する事故が発生。パロマが調査したところ、パロマサービスショップの担当者が追加配線を施し、安全装置が作動しないようにする改造をしていたと確認した。
 パロマは88年5月、全国の営業所に対し、改造禁止を業者らに徹底させるよう指示する文書を送っていた。
 同判決では「(92年の事故を起こした湯沸かし器の)改造がパロマサービスショップによってなされた可能性が皆無とはいえないが、不明というほかない」としてパロマの賠償責任は認めなかった。【真野森作】
(毎日新聞) - 7月17日1時51分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060716-00000057-mai-soci