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2006年07月13日(木) 05時28分

<トヨタ欠陥>前輪部品 社内実験で折れる毎日新聞

 トヨタ自動車(愛知県豊田市)の「ハイラックスサーフワゴン」のリコール(回収・無償修理)放置事件で、不具合が見つかっていた同型車の前輪操舵(そうだ)部品が、95〜96年に実施した社内の耐久実験に耐えきれず、折れていたことが熊本県警の調べで分かった。据え切り(停車したままでハンドルを左右いっぱいに切る操作)と呼ばれる実験で、目標の「6万回」に耐えられなかったという。
 調べでは、6万回の目標は、新車から10〜15年乗り続けてもハンドルに異常が出ないことを前提に決められたという。実験で部品は、強度不足をトヨタが十分に認識できる回数で折れており、緊急措置としてリコールが必要だったと県警は見ている。しかし品質保証部長は、軽微な故障しか発生していないことなどからリコールについて話し合う検討会を開いていなかった。
 実験結果についてトヨタは「回答を控える」としている。
 一方、96年に技術担当の副社長や常務が同席した会議で、問題が報告されていたことも分かった。当時は、部品の欠陥が「緊急の措置を要する」ことを示す社内基準の「A」にランクされていた。基準は3ランクあり、Aは最も高いが、必ずしもリコールの対象にはならないという。
 ただ、県警は会議について、不具合だけではなく、技術全般を議題にしているため「すべてを把握するのは難しい。副社長や常務の責任を問うのは困難」と見ている。【高橋克哉】
(毎日新聞) - 7月13日5時28分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060713-00000013-mai-bus_all