悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年07月12日(水) 15時41分

<トヨタ車欠陥>96年に「リコール必要」位置づけ毎日新聞

 トヨタ自動車(愛知県豊田市)の「ハイラックスサーフワゴン」のリコール(回収・無償修理)放置事件で、同社が96年5月以前に製造した同型車の前輪操舵(そうだ)部品の欠陥を「保安基準に抵触する重要な故障があり、緊急の措置を要する」ことを示す社内基準「A」に位置づけていたことが分かった。同社の担当部はリコールの検討会などに報告していなかったが、熊本県警は「緊急の措置」としてリコールが必要だったと判断している。
 県警の調べでは、前輪操舵(そうだ)不具合の報告が増えた後の95〜96年にかけて社内調査を実施。品質保証部は、遅くとも96年に、道路運送車両法にもとづく保安基準に抵触し、危険性が高いことを認識したが、部内会議で「軽微な故障しか発生しておらず、人身事故も発生していない」という理由で、上部機関に報告しないことを決め、放置したという。
 県警は、同社が事故後の04年10月にリコールしたことを受けて捜査を開始し、05年8月にトヨタ本社の関係部門を家宅捜索し、多数の書類を押収した。同社の文書保存期間は5年間だが、実際にはそれよりも古い文書も保存されており、早い時期に危険性を認識していたことが裏付けられたという。
 業務上過失傷害容疑で熊本地検に送検された歴代の担当3部長について、同社は11日、「落ち度はなかったと考える」とするコメントを出したが、国土交通省審査課は「(緊急性が高い)不具合を把握しながら対応が遅れたなら問題。リコールの届出以前にトヨタがどれほど危険性を認識していたか、県警にも確認したい」と話している。【高橋克哉、阿部周一】
(毎日新聞) - 7月12日15時41分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060712-00000055-mai-soci