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2006年07月06日(木) 19時23分

<国内新車市場>スポーツカー不振 ミニバンなど独占毎日新聞

 国内の新車市場でスポーツタイプの乗用車が不振にあえいでいる。多人数で乗れるミニバンや燃費のいいコンパクトカーが人気を集め、かつて若者に人気のあった車種は相次いで生産が打ち切られている。6日発表された06年上半期(1〜6月、除く軽)の販売ランキングでも上位10車種中9車種をミニバンとコンパクトカーが独占。メーカーからは「クルマの走りに夢を託す人が少なくなった」と嘆く声も聞かれる。【岩崎誠】
 ◇スポーツタイプ車生産打ち切り相次ぐ
 ホンダは先月、同社の代表的なスポーツタイプ車種「インテグラ」の生産を終えた。85年に誕生し現行モデルは4代目。ピークの90年には7万3000台余りを販売したが、05年は3000台程度まで減少していた。「NSX」も05年末に生産を打ち切った。後継モデルを開発中だが、スポーツタイプは当面2人乗りの「S2000」だけになる。
 トヨタ自動車も「セリカ」の生産を近く打ち切る。現行モデルが7代目で、これまで国内外で400万台以上が売れた。87年公開の映画「私をスキーに連れてって」に登場し話題を呼んだが、昨年の販売台数は約1600台にまで低迷した。
 不振の背景には、ドライバーの意識変化がある。中古車販売のガリバーインターナショナルが今年4月、20〜50歳代の男女1000人を対象に行った調査では、自動車を「単なる移動手段」と答えた人が44%で最多だった。
 一方「運転すること自体の楽しみ」は14%、「デートの必需品」はわずか1%。アウトドアのレジャーなどが広い世代に普及し、走りやスタイルより「多人数乗り」「低燃費」など移動手段としての実用性が支持されているためと見られる。
 ◇ミニバン、コンパクトカーが人気二分
 日本自動車販売協会連合会が6日発表した06年上半期の車名別販売ランキング(軽を除く)によると、トヨタ自動車のカローラが4年連続で首位に立った。ただ、上位10傑の残る9車種はミニバンが4車種、コンパクトカーが5車種を占め、軽以外の小型・普通乗用車で両タイプが人気を二分している実態が浮き彫りになった。
 価格が相対的に高いミニバンだが、1月に全面改良したエスティマの4位を筆頭に、ウィッシュ、セレナ、ステップワゴンが10位以内にランクイン。7〜8人乗りが普通で車内空間が広く、荷物も積みやすい点が支持されている。排気量1000〜1500CC程度で車体が比較的小さく燃費の良いコンパクトカーでは、根強い人気のヴィッツ、フィットのほか、昨年12月全面改良したbBなどがベスト10入りした。
(毎日新聞) - 7月6日19時23分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060706-00000087-mai-bus_all