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2006年07月04日(火) 21時31分

<予算執行調査>無駄遣い…パスポート1冊1600万円毎日新聞

 財務省は4日、国の予算が適正に使われたかどうかを検証する予算執行調査の結果を発表した。「無駄遣い」ぶりが際立ったのが、パスポートのインターネット申請制度。住民基本台帳ネットワーク稼働に伴って実現したが、利用率低迷で、1冊当たりの費用が1600万円かかっていた。同省は「外務省は膨大なコストをかけてPRしているが効果がない」として、同制度の廃止を含む見直しを求めた。
 ネット申請制度は03年度から導入され、現在12県が採用している。しかし、06年3月までに発行されたパスポートは累計133件。12県の運営コストは年平均約8億6200万円で、1冊当たりの発行コストは約1600万円になる計算。窓口発行(約3000〜4000円)の5000倍以上になっている。
 利用者が少ないのは、住基カードのほかICカードリーダーやパソコン用ソフトが必要な上に、戸籍謄本も郵送しなければならず、手間と費用がかかるためだ。06年度に新規導入を決めた都道府県は一つもなかった。
 赤坂迎賓館と05年4月に開館した京都迎賓館の経費(05年度計10億8800万円)については、維持管理を1社に委託している京都に比べ、12社に分けている赤坂は維持管理費が約3倍かかっていた。利用件数も京都の10回(同年度)に対し、赤坂は過去5年平均が4回。財務省は、赤坂は後輩の京都を見習うべきだと提言した。
 また、昨年9月の衆院選と、昨年度中に投開票された50市町村の地方選挙とのコストを比較した結果、衆院選の方が人件費で1.5倍、物件費は2.6倍かかっていた。財務省は「選挙に直接関係ない消耗品や備品を、国政選挙の費用として予算計上している可能性がある」と指摘、来年7月の参院選費用の予算査定の参考にする方針だ。【古田信二】
(毎日新聞) - 7月4日21時31分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060704-00000103-mai-bus_all