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書籍やインターネットで大手パチスロ機器製造会社役員やプロ野球の元球団職員らを中傷したとして、名誉棄損罪に問われた兵庫県西宮市の出版社「鹿砦社（ろくさいしゃ）」社長の松岡利康被告（５４）に対する判決公判が４日、神戸地裁であった。佐野哲生裁判長は「表現の自由の名を借りた無責任なもので、言葉の暴力と言わざるを得ない」などとして懲役１年２カ月、執行猶予４年（求刑懲役１年６カ月）の判決を言い渡した。松岡被告は「記事には公共性や公益目的がある」などとして無罪を主張しており、控訴する方針。
判決によると、松岡被告は０２年９月に発行した書籍などで、プロ野球の球団職員の転落死問題をめぐり、元球団職員２人が殺害に関与したかのような内容の記述を掲載して職員２人の名誉を棄損した。０３年４月に発行した書籍では、大手パチスロ機器製造会社役員の女性関係について掲載。０４年９月ごろ、この役員が過去に法人税法違反事件で有罪判決を受けた前科についての記述をホームページ上に掲載し、同役員の名誉を棄損した。