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2006年06月29日(木) 03時08分

<日銀総裁投資問題>「売却益が目的」明記 99年契約書毎日新聞

 日銀の福井俊彦総裁が99年秋に村上ファンドに1000万円を投資した契約書の全容が28日、明らかになった。福井氏が投資したのは「MACジュニア投資組合」と呼ばれるファンドで、99年9月20日付の契約だった。契約相手は村上世彰前代表が率いた投資アドバイザー「M&Aコンサルティング」。同投資組合は同年10月1日に設立され、設立目的は「国内の会社の証券に投資し、そのキャピタルゲイン(売却益)を得ること」となっていた。
 福井総裁ら一般投資家の出資は「一口1000万円」とされ「99年9月27日午後3時までに銀行口座に現金で振り込む」と定められていた。投資家は「M&Aコンサルティングに対し、投資状況について質問し、意見を述べることができる」ことになっていた。この投資組合には、福井氏のほかに3人が投資していたこともわかった。
 同投資組合は01年2月にファンド再編のため解散。福井氏は242万円の分配金を得たうえで、3月27日付で村上ファンド傘下の新たな投資組合と再契約し、1000万円を投資したことが分かっている。この投資組合はオリックスが投資家から資金を集めるまとめ役(業務執行組合員)になり、福井氏の契約相手はオリックスだったことも明らかになっている。
(毎日新聞) - 6月29日3時8分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060629-00000014-mai-bus_all