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2006年06月28日(水) 00時00分

GS川崎大師住民が提訴 『誠意ある対応なし』 東京新聞

 「訴えることでしか責任を明確にできない」−。グランドステージ川崎大師の住民三人と弁護人らは二十七日、東京地裁への提訴後、東京・霞が関の司法記者クラブで会見。住民代表の平貢秀さん(43)らは、国や業者への怒りをぶつけた。

 住民らは偽装発覚後、施工業者の太平工業(東京都中央区)と交渉や検証を重ね、一月に一部で施工ミスがあったと説明を受けたが、交渉は進んでいない。平さんは「裁判は業者が一向に補償交渉をしようとしなかったことがきっかけ」と、不信感をあらわにした。その上で「柱や梁(はり)は偽装された構造設計図より劣っているのに責任はないと言い逃れ、何ら誠意ある対応をしない」と厳しく批判した。

 訴訟相手でない国にも「建築確認制度を民間に開放したことで、全く機能しなくなったのに、わずかな補助金でお茶を濁そうとしている。期待しても時間の無駄と分かった」と不満を口にした。

 また、市を相手に訴えたことに「法的に確認検査の事務は、自治体の責任。市を訴えることでしか、民間開放した制度を問うことができず、やむを得なかった」と歯がゆさをにじませた。同席した弁護士も「国の責任となると、民間開放の立法自体が違法との主張になり、勝ち目はうすい」との見通しを示した。

 会見に応じた男性住民(27)は「今は先が見えず真っ暗。訴訟で少しでも前向きになりたい」と不安を訴えた。

 同じく住民女性(35)も「やっと手に入れたマンションだけに住めなくなった今でも愛着がある。それぞれがきちんと仕事をしていれば、こんなことにはならなかった」と悔しさをあらわにした。 (木村留美、飯田孝幸)


http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20060628/lcl_____kgw_____001.shtml