悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年06月27日(火) 00時00分

GS川崎大師住民 7億5000万円求め提訴 東京新聞

 耐震強度偽装事件で、川崎市川崎区の「グランドステージ川崎大師」(全二十三世帯)の住民三十三人(平貢秀代表)が二十七日、構造計算をした元一級建築士姉歯秀次容疑者(49)=議院証言法違反(偽証)容疑で再逮捕=や元請け設計事務所、施工業者、川崎市などを相手に、建て替え費用や慰謝料など約七億五千万円の損害賠償を求め、東京地裁に提訴した。

 同マンションは耐震強度が基準の30%とされる。同事件でマンション住民が提訴するのは全国で初めて。

 訴状によると、姉歯容疑者は構造計算書の作成で構造耐力があるかのように偽装▽設計元請けのスペースワン研究所(東京都港区、清算中)と設計を担当した同社の一級建築士は耐震強度が不足する設計図書を作成▽施工業者の太平工業(中央区)は建築基準法に違反し、安全な建物を建設しなかった▽川崎市は民間の指定確認検査機関「イーホームズ」(廃業)が行った建築確認の事務責任がある−と指摘。

 その上で「連鎖的な故意・過失による不法行為によって、住民は購入後わずか一年余りで住宅を失う重大な結果をもたらした」としている。マンションを販売したヒューザーに対しては破産手続き中のため、提訴せず、弁護士を通じて破産管財人に債権譲渡を求める。

 同日、八人の住民と弁護士四人が東京地裁を訪れ、訴状を提出。同地裁で会見した平代表は「誰も責任を取ろうとせず、わずかばかりの補助金で住民を見殺しにしている」とあらためて怒りをあらわにしていた。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060627/eve_____sya_____001.shtml