2006年06月22日(木) 00時00分

ローン詐欺で３人逮捕 ホームレス名義使い （東京新聞）

　路上生活者の名義を使って住宅ローンを組むなどして銀行から融資金をだまし取ったとして、神奈川県警捜査二課は二十一日までに、詐欺の疑いで、飲食店店長井上裕喜（４１）＝住所不定、不動産会社役員小野準治（３７）＝同県藤沢市片瀬五、同社員森洋一郎（４３）＝同市南藤沢＝の三容疑者を逮捕した。同課は近く、共犯の元神奈川銀行藤沢支店行員の男（３１）も同容疑で取り調べる方針。

　県警は四人が二〇〇二年九月から〇三年三月にかけ、偽造書類を使って十件のローンを組み、約七千五百万円の工事請負額の水増し分を含む計約三億円を詐取したとみて追及する。

　調べでは、井上容疑者らは〇三年三月、実在する路上生活者の名義を使って、藤沢市内の土地や建物を購入するための住宅ローンを同支店に申し込み、虚偽の書類を提出して約四千二百万円を融資させ、だまし取った疑い。

　元行員は、井上容疑者らからの依頼を受け、同支店で虚偽の書類を黙認して融資を行っていた疑いが持たれている。

　元行員は〇三年三月の内部調査で不正を認め、同年四月に懲戒解雇されていた。関東財務局は昨年十月、神奈川銀行に再発防止を求める業務改善命令を出している。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060622/mng_____sya_____010.shtml