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2006年06月20日(火) 00時00分

2週間余りで閉じ込め頻発 横浜市営地下鉄 シ社製エレベーター 横浜市営地下鉄横浜駅のエレベーター 東京新聞

 十七日にも利用者が閉じ込められるトラブルが起きた横浜市営地下鉄横浜駅のシンドラー社製エレベーター。保守点検も同社が行っているが、先月末からの二週間余りで三度目の閉じ込めだ。今回の原因はエレベーターを押し上げる油圧系の異常だったが、閉じ込めの頻発はなぜなのか。安全性に問題はないのか。利用者も不安を抱きながら乗り降りしている。 (金杉貴雄)

 十九日午後。問題のエレベーター前では、地下の改札に行くため、お年寄りの夫婦や松葉づえの男性などが扉が開くのを待っていた。お年寄りは扉の窓から下を不安そうにのぞき込み、松葉づえの男性は「シンドラーのエレベーターだよ」などと話しかけていた。

 横浜市交通局によると、今年に入って閉じ込めが起きたのは、先月三十一日を皮切りに今月十五日、十七日の計三回。一九九八年の設置以来では計六回なのに、この二週間余りで急に頻発していることになる。過去の計五回はドアのスイッチや溝にごみが混入したことが原因。これに対し、十七日のトラブルは油圧のセンサーが異常を感知したものだった。たまたま利用者が乗っていなかったが、油圧の温度が高くなりすぎて停止したケースは二〇〇四、〇五年にも起きている。

 同局施設課の小林正介課長は「ごみが入り込むのは防ぎようがない。油圧のセンサーや温度の問題は、交換やファンの増設で解決した」といい、安全性に問題はないとする。トラブルの多さも、「横浜駅は他の駅と比べ利用回数が多い。外からごみが入り込む可能性も高い」とシンドラー社製だからというわけではないとする。

 だが、この二週間余りに閉じ込めが相次いでいる理由は不明。逆に過去の報告が漏れているのではという疑問がわくが、「それはないと思う。三件続いているのはたまたまというほかない」(小林課長)。

 高齢やけがなどのために、どうしてもエレベーターを利用しなければならない人たちも、東京・港区での高校生死亡事故があった直後だけに、不安を募らせている。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20060620/lcl_____kgw_____000.shtml