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2006年06月18日(日) 01時32分

「苦しみは死ぬまで…」松本サリン十三回忌前に遺族読売新聞

 松本サリン事件で二男を失った静岡県掛川市の小林房枝さん(64)が17日、十三回忌を前に東京都内で報道関係者との懇談に応じ、「死ぬまで苦しみを抱えていくことになる」などと、事件の後遺症に悩まされている実情を訴えた。

 会社員だった二男の豊さん(当時23歳)は、長野県松本市に長期出張中だった1994年6月27日夜、被害に遭った。

 小林さんは、「今でも6月になると、気持ちが落ち着かなくなる。意識不明という知らせがあった午前4時過ぎに、目が覚めてしまう」と語った。そのうえで、「事件を風化させたくないが、忘れたいとも思う。でも忘れてしまったら二男に申し訳ないと、いろんな思いがないまぜになっている」と、揺れる気持ちも打ち明けた。

 首謀者とされる松本智津夫被告(51)の刑事裁判に対しては、「長かった。弁護団の態度にも悔しい思いをした。今でもオウム真理教を責めたい気持ちでいっぱい」と強い口調で話した。

 一方、報道機関の取材については、「当時のことを聞かれるたびに、血が噴き出すような思いで話をしている」と述べ、遺族感情への配慮などを求めた。

http://www.yomiuri.co.jp/feature/fe4900/news/20060617i416.htm