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2006年06月16日(金) 03時09分

<浄土宗>宗務庁で7億円が使途不明 職員が先物取引に?毎日新聞

 国内有数の伝統仏教教団、浄土宗(総本山・知恩院、京都市東山区)の宗務庁で、約7億円が使途不明になっていることが分かった。同庁財務局の男性職員が約9年間もの長期にわたって商品先物取引につぎ込んだとみられ、教団は8日、京都府警に被害を届けた。職員は教団に対して、使い込みを認めているという。教団幹部は「事実関係が判明次第、一刻も早く詳細を発表したい」としている。
 関係者によると、この職員は96年に財務局に配属された。翌年から教団の金を使って無断で商品先物取引を始め、その後頻繁に繰り返すようになって、昨年7月時点で使い込んだ金額が約7億円に膨らんだという。
 最近になって、6月末の決算に向けて教団の財政状況などを調べているうちに、多額の使途不明金の存在が判明した。この職員が所属する財務局は教団の会計などを担当。虚偽の決算書が作成され続けていたことになり、虚偽作成にこの職員が関与していた可能性があるという。
 職員が使い込みを認めたため、教団は今月初めから出勤停止にした。現在は自宅待機中で、教団は今後、厳しく処分することにしている。
 教団の一般会計は年間約18億円で、総予算は年間約85億円。7億円もの使途不明金が明らかになったケースは過去になかったという。
 浄土宗は、法然(1133〜1212年)が開祖。末寺は約7000あり、檀信徒は600万人といわれる。ある幹部は「隠す意図は全くないが、檀信徒に何とおわびすればよいか。あまりのことに、(教団として)どう責任を取っていいのか、分からない」と話している。【鶴谷真】
(毎日新聞) - 6月16日3時9分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060616-00000005-mai-soci