2006年06月15日(木) 00時00分

閉じ込めなど５６件 シ社エレベーター不具合　県調査 （東京新聞）

　東京都港区のエレベーター死亡事故に関連し、県内の「シンドラーエレベータ」社製品を調べてきた県は十四日、調査結果をまとめ、停止位置がずれたり、扉が開閉しないなどの不具合がこれまでに五十六件あったことを明らかにした。いずれも不具合の直後に点検や修理を済ませており、現在は正常に作動している。

　調査結果によると、同社製品は工場や事務所など四十六施設にあり、人が乗るエレベーター四十六基、荷物運搬用十六基だった。

　不具合があったのはこのうち二十基で、一九七二年から二〇〇六年四月にかけて起こった。件数ではエレベーターの扉が開かなかったのが三十五件、停止時に床と段差ができたのが十件、昇降途中で止まったのが七件−など。

　中には十五分間、内部に閉じこめられた事例もあった。いずれもけが人はなかった。

　県は、シンドラーエレベータに対して、不具合のあった施設を緊急点検するよう求めたほか、施設の管理者にも維持管理の徹底を要請した。

　　（加藤弘二）

http://www.tokyo-np.co.jp/00/ngn/20060615/lcl_____ngn_____000.shtml