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2006年06月14日(水) 00時00分

使用停止5基 異常なし シンドラー社エレベーター 県の担当者や報道陣が見守る中、エレベーターの制御板を調べるシンドラーエレベータ社員=高崎市で 東京新聞

 東京で男子高校生の死亡事故が起きた「シンドラーエレベータ」製のエレベーター十二基が設置され、「閉じ込め」などの不具合が発生し、五基が使用停止となっていた高崎市中尾町の「県営中尾団地」で県などは十三日、エレベーターの緊急総点検を実施した。その結果、十二基すべてに異常がないことが確認され、運転が再開された。 (禰〓田功)

 ■住民『安全と言われても…』

 県と住宅供給公社職員の計十人が見守る中、シンドラー社大宮支社の男性作業員二人が、県の調査でトラブルが判明し、使用停止中の五基を中心に点検。特に、東京で起きた死亡事故で問題となっているエレベーターの巻き上げ機のブレーキ部分や、ドアが閉まらないと昇降できない「ドアインターロック」と呼ばれる安全装置を、電子機器などを使って重点的に点検した。

 異常がないエレベーターは順次、運転を再開。トラブルが報告されていない七基については、目視で点検した。

 県は「閉じ込め」「扉が開いたままになってしまう」といったトラブルが発生した原因について、近く同社から事情を聴く方針だという。

 県建築住宅課によると、県営中尾団地では三カ月に一度の割合で定期検査を行ってきたという。

 同社によると、県内には同社製エレベーターが六十二基設置されている。国はすべてのエレベーターを二十八日までに緊急点検するよう求める通知を出しており、県は作業を急いでいる。

 同団地K棟に住む主婦(67)は「これで安心しないといけないのだろうけど、安全と言われても、しばらくは乗る気持ちになれない」と複雑な胸の内を明かした。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/gnm/20060614/lcl_____gnm_____000.shtml