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2006年06月14日(水) 03時09分

<エレベーター事故>シ社製が連続暴走 千葉のマンションで毎日新聞

 都市再生機構(本社・横浜市)が管理する千葉県浦安市高洲の賃貸マンションで今月1日と10日、「シンドラーエレベータ」(東京都江東区)社製のエレベーターが、扉を開けた状態で最上階まで暴走する事故が連続して起きていたことが13日分かった。東京都港区で高校生が死亡した事故と同様、挟まれたら命にかかわる重大事故だったが、同機構は最初の事故後も「異常なし」と判断し、通常の点検で運転を再開していた。【中川聡子、森禎行】
 暴走したのは「浦安マリナイースト21潮音の街」7号棟(14階建て、63戸)の1台。
 最初の事故は1日午後5時ごろ。住民の女性(38)によると、3歳と7歳の2人の子供を連れて、他の住民と一緒に1階から乗り込み、11階のボタンを押した。10階で他の住民が降りたため、扉を閉めようと誤って「開」ボタンを押したとたん、エレベーターが扉の開いたまま上昇。11階を通り越して最上階の14階の、床から約50センチ高い位置で動かなくなった。母子は救出まで約40分間閉じこめられた。
 同機構は事故を受けてスイッチ類を点検したが、異常がなく運転を再開。さらに東京都内での死亡事故を受けて8日に緊急点検し、異常なしと判断した。
 ところが10日夕、住民で1階から乗った子連れの男性が全く同じ事故に遭遇した。男性によると他の住民が8階で降りた際、乗り込もうとする人を見たため、扉を開けようと「開」ボタンを押した。その途端に扉が開いたまま上昇し始め、14階で天井がぶつかる音がして、電源が落ちた。途中で「閉」ボタンを押したため、最後は扉は閉まったという。扉を押し開けて自力脱出するまで、約20分間閉じこめられた。
 相次ぐ事故で、シ社は制御盤の部品を交換し、運転を再開したが詳しい原因はまだはっきりしていない。
 暴走エレベーターに子供と乗っていた女性は毎日新聞の取材に対し「怖かった。子供がとても心配だった。今でも怖い」と話している。
 同機構の賃貸住宅ではエレベータ5842台(1日現在)があり、シ社製はこのうち230台。昨年4月以降、シ社製以外も含めたトラブルは560件起きているという。【中川聡子、森禎之】
(毎日新聞) - 6月14日3時9分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060614-00000029-mai-soci