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2006年06月14日(水) 20時54分

<ライブドア>臨時株主総会 怒声と拍手の交錯する船出毎日新聞

 ライブドア(LD)は14日、事件後初の臨時株主総会を開き、新生LDを発足させた。「頑張れ」とエールを送る株主がいる一方、質疑打ち切りに納得できない約100人が、閉会後1時間以上も会場に残って、平松庚三(こうぞう)社長らに詰め寄るなど、怒声と拍手の交錯する船出となった。
 午後2時過ぎ、千葉市美浜区の「幕張メッセ」。用意された約1万5000席に座ったのは、わずか1794人。「なぜ平日に総会を開くのか。上司に頭を下げて出席した」と抗議する株主に、山崎徳之代表取締役は「会場が取れなかった」と弁明した。
 「旧経営陣に賠償請求するのか」「監査に問題があったのでは」などと事件の責任を追及する質問が相次ぎ、壇上の経営陣たちは「社内調査を待って判断する」などとかわすのが精一杯。一方で「萎縮するな。胸を張れ」「全力で闘って頂きたい」などと励ます株主も多かった。
 午後5時10分ごろ、山崎氏が質疑打ち切りを告げると、会場には「反対」と「賛成」の声が飛び交う。そのまま採決に移り、午後5時20分、経営陣が提出した4議案のすべてが可決し閉会した。
 5000株を持つさいたま市の男性会社員(31)は総会後「予想通り将来構想が見えなかった。このままでは再上場は無理」と嘆いた。前社長、堀江貴文被告(33)らを相手に、約101億円の賠償を求め提訴した約1600人の原告の一人で、千葉県浦安市の会社員、岩尾文次さん(41)は4999株を持つが、上場廃止で売却できないまま。「企業の提供する情報にもうそがあると分かり、もう怖くて株取引なんてできない」と話した。【堀文彦、鳴海崇】
(毎日新聞) - 6月14日20時54分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060614-00000137-mai-soci