2006年06月13日(火) 12時02分

シンドラー社エレベーター：県が緊急点検−−県内設置の約５０基　／新潟（毎日新聞）

　東京都港区のマンションで男子高校生が死亡したエレベーター事故で、県は１２日、県内に設置された「シンドラーエレベータ」社関連のエレベーター計約５０基の一斉調査に着手した。今月中に点検の結果や過去のトラブル例などをまとめ、国交省に報告する方針。
　県建築住宅課などによると、国土交通省が９日に公表したシ社製の全国設置状況のうち、県内分は６７基。このうち９０年代以降に製造された３７基のほか、シ社の前身「日本エレベーター工業」が製造し、シ社が保守点検を引き継いだ十数基が調査対象。
　３７基の市町村別内訳は新潟２５基▽長岡８基▽上越、新発田、妙高、聖籠が各１基だった。
　用途別では、新潟市の公共施設が１８基と最も多く、以下、国の機関１２基▽民間商業ビルなど４基▽県の公共施設２基。既に公表した県と新潟市の分を除き、国交省は施設の詳細を明らかにしていない。
　一方、新潟市は１２日、シ社製が設置されている同市鐘木（しゅもく）の勤労者福祉施設「新潟テルサ」と同市一番堀通町の白山歩道橋の計５基について、シ社技術者を呼び、緊急点検を実施。いずれも安全性に問題がないことを確認した。【五十嵐和大】

６月１３日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060613-00000032-mailo-l15