悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年06月13日(火) 20時28分

KDDI、顧客情報400万人分流出 社内に関与者?朝日新聞

 KDDI(小野寺正社長兼会長)から流出した、同社運営のインターネット接続サービス「DION」の顧客情報約400万人分を入手し、現金を脅し取ろうとしたとして、警視庁は13日、いずれも職業不詳の箕村(みのむら)明夫(57)=川崎市中原区下小田中=、鳥居朗彦(47)=東京都足立区大谷田=の両容疑者を恐喝未遂の疑いで逮捕した。KDDIも情報の流出を認め、「社員か関係者が持ち出したのではないか」とみている。

 警視庁によると、両容疑者はDION加入者の情報約450万件を持っていた。KDDIで内容を確認し重複分を除いたところ、03年12月18日までにDIONに加入した人の氏名、住所、電話番号や生年月日、メールアドレスなどの個人情報399万6789人分と判明したという。

 鳥居容疑者は「情報は友人からもらった」と供述しており、捜査1課は情報の入手経路を調べている。

 調べでは、両容疑者は5月30日、「auの契約者の氏名、電話番号などのデータ約450万件を入手した。KDDIからの流出だ。どう対応する」などと同社に電話した。その後、同社にCD—RやUSBメモリーなどの記録媒体を送りつけたり持ち込んだりし、「株主総会は6月15日ですね。マスコミに持ち込んだら大変な騒ぎになりますね」などと脅迫。現金500万〜1000万円を要求した疑い。同社は5月31日、同庁に被害を届け出た。

 箕村容疑者は今月、同社を3回訪問したほか、十数回電話をしていた。鳥居容疑者は「箕村についていっただけ」などと一部容疑を否認しているという。

 同社によると、情報が不正に持ち出されたとみられる03年12月当時、顧客情報は同社の「テクニカルセンター」内にある「作業ルーム」に置かれた保守用コンピューターでしか操作できず、入室できるのは同社社員48人とシステム開発を担当した委託会社の177人に限られていたという。

 同社は「当社社員か関係者が意図的にデータを記録して持ち出したと推定せざるを得ない」と判断。社内に調査委員会を設けて流出経路を調べている。

 顧客情報の大量流出事件では、04年1月、インターネット接続サービス「ヤフーBB」の契約者情報約660万件が流出し、そのうちの一部がサービスの運営会社に対する恐喝未遂に利用された例がある。

http://www.asahi.com/national/update/0613/TKY200606130706.html