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2006年06月12日(月) 01時06分

年収400万円未満世帯の住宅ローン利用増朝日新聞

 年収400万円未満の世帯の住宅ローン利用件数が増えていることが、住宅金融公庫の調べでわかった。30代の団塊ジュニアや20代後半ら所得が比較的少ない世帯で住宅取得意欲が高まっているためだ。近い将来地価や金利が上昇するとみて、頭金が十分でないのにローン窓口に駆け込む例も少なくない。

 住宅公庫が、民間金融機関との提携長期固定ローン「フラット35」を主に05年度に利用した3万8011世帯について集計、分析した。

 それによると、新築の注文住宅の世帯のうち、年収400万円未満の占める割合は前年度比2.2ポイント増の16%。建売住宅では2.4ポイント増の6.7%、マンションでは0.9ポイント増の8.1%だった。中古だと戸建て住宅では8.2ポイント増の26.5%、マンションでは7.5ポイント増の26.9%だった。

 ローン利用者全体では、団塊ジュニアら30代が約6割、20代が約1割を占める。前年度からほぼ横ばいだったが、新築の注文住宅などでは20代の割合が増した。

 また、ローンの対象になった住宅の価格の全国平均は注文住宅で2976万円、新築マンションで3669万円。年収で割った「年収倍率」は5〜6倍が水準とされるが、年収400万円で単純に計算すると、注文住宅で7.4倍、マンションでは9.1倍となる。

 年代別の統計はないが、年収400万円未満の世帯では郊外のマンションのほか、「パワービルダー」と呼ばれる新興メーカーが得意にする戸建てなど割安な住宅が人気だ。

http://www.asahi.com/business/update/0612/001.html?ref=rss