2006年06月12日(月) 12時47分

シンドラー社製３基に１基が誤作動　広島市発表（朝日新聞）

　シンドラー社製のエレベーターのトラブルが各地で判明している問題で、広島市は１２日、市の管理施設にある同社製エレベーター４１基のうち、３分の１にあたる１４基で、過去に人が閉じこめられるなどのトラブルが計４０件起きていたと発表した。他社製エレベーターと比べると発生率は約４．４倍になり、市は「極めて高い割合で異常が起きていることが裏付けられた」としている。

　東京都港区で起きた死亡事故を受け、市が過去の事例を調査していた。市によると、人が入ったまま停止し、扉が開かない事例が８件▽途中階に止まったまま動かなくなる作動不良が１６件▽停止した階の床と段差ができた例が６件など。このうち、「西区地域福祉センター」のエレベーターは東京の事故機と同型で、途中階で止まるトラブルなどが４件あった。今年５月９日には、広島市中区の保健所などが入る施設で、職員が４８分間閉じこめられるトラブルも起きていた。

　市の管理施設の他社エレベーター４５７基も調べたところ、トラブルがあったのは３５基だった。

http://www.asahi.com/national/update/0612/OSK200606120026.html