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2006年06月12日(月) 03時10分

<エレベータ事故>8日前点検、異常なし メンテ実態も捜査毎日新聞

 東京都港区のマンション「シティハイツ竹芝」で都立高2年の市川大輔(ひろすけ)君(16)がエレベーターに挟まれ死亡した事故で、保守点検を請け負う「エス・イー・シーエレベーター」(台東区)が、事故8日前の定期点検で「異常なし」とマンションを管理する港区住宅公社側に報告していたことが分かった。警視庁捜査1課は、事故機の故障とともにメンテナンスの実態にも注目して関係者から事情を聴いている。
 エレベーターの定期点検は月2回あり、エス社は今年4月から請け負っている。点検は「項目表」に基づいて▽ドアの開閉状況▽異音の有無▽巻き上げ機の状況——など約100項目をチェックすることになっていた。死亡事故は3日に発生し、直近の定期点検日は5月26日だったが、同日の点検結果についてエス社は「異常なし」と報告していた。
 一方、事故機については、市川君の救出作業後にブレーキがかかった状態で「かご」が上昇したことや、ブレーキパッドが摩擦により劣化していたことが捜査1課の調べで判明している。また点検日の5月26日には事故機と別の「4号機」のエレベーターで扉が閉まる際に大きな音がするトラブルがあった。4号機も同日の点検対象だった。
 捜査1課は、ブレーキに関する何らかの故障が事故原因に結びつく可能性があるとみて詳しい鑑定を進めている。あわせて、死亡事故の直前に「異常なし」と報告した点検のあり方にも問題がなかったかを調べている。エス社は「(5月26日も)熟練した技術者が点検したが、異常は見つからず、特別な調整はしなかった」と説明している。【宮川裕章、鈴木泰広】
(毎日新聞) - 6月12日3時10分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060612-00000009-mai-soci