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2006年06月11日(日) 03時06分

エレベーター圧死 事故直近、不具合3件 ブレーキ交換、鑑定へ産経新聞

 東京都港区のエレベーター圧死事故で、事故のあったエレベーターは、今年4月から事故までの間に3件の不具合が発生し、原因のひとつとみられるブレーキ周辺の問題が含まれていたことが10日、分かった。定期点検直後に起きた不具合もあった。警視庁捜査1課は直近の不具合に事故の予兆や、保守作業の問題がなかったか、押収資料の分析や管理会社の聴取を今週から本格化させる。
 港区によると、3件の不具合は(1)冷却ファン劣化による異音(4月15日)(2)(ワイヤの)巻き上げ時の音が大きい(4月21日)(3)下降走行中に異音(5月9日)。(1)は今年度の管理会社「エス・イー・シーエレベーター」が定期点検した2日後に発生。(2)の巻き上げ機にブレーキが付いている。(3)は事故に最も近い時期の不具合。
 捜査1課の調べでは、事故機は救出作業で電源が切られた後、最上階の天井部分に衝突。通常は電源を切るとブレーキが作動、停止する。現場検証ではブレーキはかかっていたが、巻き上げ機には通常より多い油が付着し、ブレーキパッドが隣のエレベーターよりすり減っていたことが確認され、正常に機能していなかった疑いがある。
 10日には製造元「シンドラーエレベータ」のスイスの本部から到着した事故機と同型のブレーキに交換し、検証を再開。目視では改めてすり減りが確認され、油の付着は認められなかったという。今後、取り外したブレーキを鑑定する。
 区の調査では、現場のエレベーター2台で過去3年間に43件の不具合があったが、捜査1課は事故の予兆だった可能性のある直近の3件からまず事故との関連を調べる。
 保守はエス社のほか、前年度は「日本電力サービス」、それ以前はシンドラー社が担当だった。事故は定期点検の8日後に起きたほか、清掃係員が区に「平成15年ごろに事故機の隣のエレベーターが10階付近から急速に落下し衝撃音とともに1階に停止した」と証言しており、3社の保守作業の実態も調べる。
(産経新聞) - 6月11日3時6分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060611-00000006-san-soci