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2006年06月10日(土) 16時02分

シンドラー社エレベーター:ドア閉まる前に昇降…県調査でトラブル19件判明 /長野毎日新聞

 東京都港区で死亡事故が起きたシンドラーエレベータ社製のエレベーターは、県内で16基・19件のトラブルがあったことが9日、県住宅部の調査で分かった。県ではトラブルがあった施設について、20日までに緊急点検するよう要請した。
 県内にある同社製のエレベーターは38施設47基(県住宅部調べ)。そのうち、県に報告されたトラブルの内訳はドアが閉まる前に昇降した2件をはじめ、▽床とエレベーターに段差5件▽ドアが開かなかった8件▽ドアが閉じなかった1件▽昇降途中で止まった2件▽指定階で止まらなかった1件。トラブルは30年前から今年4月までのもので、いずれもけが人などはないという。
 県内で同社製のエレベーターを設置している施設は▽ホテルなど3施設3基▽工場15施設20基▽事務所11施設12基▽住宅など2施設2基▽店舗7施設10基。また、公共施設では県、長野市、飯田市にそれぞれ2基があることも判明した。
 一方、長野市の福祉施設「ふれあい福祉センター」のエレベーター(15人乗り)が今年4月にトラブルを起こしていたことが分かった。5階から降り始めたところ急停止して、職員が約5分間にわたって閉じ込められたという。また、松本市のビルで停止位置から上下10〜30センチずれるトラブルが昨夏から2回あったという。いずれのケースも安全が確認され、現在も使用中だという。
 県では設置施設などについて公表していない。住宅部では「電話による聞き取り調査のため、公表できない。県職員が確認をしてから検討したい」としている。【仲村隆、藤原章博】

6月10日朝刊
(毎日新聞) - 6月10日16時2分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060610-00000114-mailo-l20