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2006年06月10日(土) 13時01分

シンドラー社エレベーター:特養で不具合 県、調査で把握せず 山形の菅沢荘 /山形毎日新聞

 ◇04年に2回
 東京都港区のマンションで男子高校生が「シンドラーエレベータ」社製エレベーターに挟まれ死亡した事故で、山形市すげさわの丘の特別養護老人ホーム「菅沢荘」に設置された同社製エレベーターが、04年に2回、不具合を起こしていたことが9日分かった。2回とも、かごの床が入り口の床より5センチ低い位置で停止したが、けが人はなかった。東京の事故を受け緊急調査した県建築住宅課は7日、「県内の同メーカーのものに不具合はなかった」としており、同施設での不具合の事実を把握していなかった。
 菅沢荘などによると、04年7月、2階に上がってきたエレベーターのかごが、入り口の床より5センチ低い位置で止まった。同社仙台支社は「近接スイッチの劣化・損傷」と判断し部品を交換したが、同年12月にも同様の不具合が発生。再度部品を交換し、その後は正常に稼働している。同施設のエレベーターは96年の開所時から使用。同社は月1回定期点検し報告書を提出していた。
 山形市は、県建築住宅課からの要請で5日に同施設を調査。6日、同課に04年12月の不具合について電話で伝え、定期点検報告書が必要か尋ねたが「いらない」と言われ、送らなかった。また、同市は5センチの段差について「電話で伝えた」としているが、同課は「聞いていない」として食い違っている。同年7月の不具合は、施設側の手違いで市側に伝わっていなかった。同課は「一般的な消耗交換と判断し、不具合とは思わなかった」と説明している。
 同施設では11日にシンドラー社が緊急点検をする。【大久保渉】

6月10日朝刊
(毎日新聞) - 6月10日13時1分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060610-00000028-mailo-l06